Skip to main content.

キャリア教育イベント 2019/06/24

2019国際女性エンジニアデイを開催

一般財団法人ジェームズダイソン財団(所在地:千代田区麹町1-12-1)は女性エンジニアの興味喚起を目的としたイベントを6月24日に開催しました。同地域に所在する和洋九段女子中学校の生徒35名が参加し、生徒自身がエンジニアとなり、学校生活での問題解決をテーマに問題の発見から段ボールでの試作品製作を通したデザインプロセスを体験しました。

1.エンジニアについて学ぶ

参加した生徒はダイソンの女性エンジニアによるキャリアについてのビデオを視聴。その後、エンジニア サム・バロウズ(Sam Burrowes)が、Dyson Supersonic™ヘアードライヤーの開発ストーリーを通して、エンジニアというキャリアやデザインプロセスに触れ、エンジニアとは私たちの生活や社会の中にある問題を技術によって解決する人、とても創造性に溢れた仕事であることを伝えました。

 

2. デザインプロセスを体験する:問題解決案の決定→スケッチ→試作&テスト

生徒は各自、事前に「学校生活での問題」について考えてきた上で、グループごとに問題解決に挑戦しました。満員電車で動きがとりづらい、掃除の際の机椅子の移動が重たくて大変、音楽室などのドアが重く開けづらいといった問題を見つけ出し、話し合いを重ねました。そして、その解決案が見えると、スケッチを行い、段ボールや掃除機パーツなどを材料に試作品を製作、立体化する中で機能を試し試行錯誤を行いました。最後に全8班がそれぞれの問題解決案を発表しました。

 

3. 優秀作品の発表&講評

審査を行ったサムは下記、上位3作品を選出しました。

チーム5: 教室内でエアコンの匂いがこもりやすいという問題を空気の循環と床材を工夫することで解決する案

講評: 試作品がとても素晴らしく、問題だけでなくその解決についても良く説明していました。夏だけでなく冬の課題をも検討し、1つの試作品でその解決案を簡潔に伝えていました。

チーム4: ホワイトボードを消す際にボード消しのケースがすぐ取れてしまって不満という問題を”手型”一体型のボード消しで解決する案

講評: “手型”というアイデアが本当に画期的です。とてもシンプルでありながら、課題をしっかりと捉えており、学校環境での利用にも適した提案です。

チーム2: トイレットペーパーが間違った向きで設置されることがある問題に着目し、設置する側の軸を回転させることで課題を解消しようとする案

講評: 着眼点、解決へのアイデアが素晴らしく、試作品がどのような問題解決かを端的に表していました。

全体を通して、「どの班も自分たちだけでなく、クラスメイトにも関係する、現実、かつ重要な問題を特定し、解決しようとするプロセスをとても良く行っていました。ひとりひとりが熱意、興味関心をもって取り組んでいました。どの生徒さんも将来、素晴らしいエンジニアになれると思います。」とコメントしています。

 

4. イベント参加による変化

事後アンケートでは、97%の生徒が自分の生活や社会に密接にかかわるエンジニアリングはとても重要で、もっと知りたいと思うようになったと回答。また、91%の生徒が問題発見・解決を行うエンジニアの仕事に興味が持てるようになったと回答しています。

参加した生徒からのコメントには、下記のようなものがあります。

進路・キャリアについて: 「エンジニアの仕事はもともと気になっていましたが、今回参加したことでまた視点が変わり、エンジニアを目指したいととても思うようになりました。」 「理系に進むのも楽しそうだと思いました。」

イベント全般について: 「1から考え、モノをつくり、試行錯誤をするのがとても楽しかったです。当たり前を変えるというのがとてもすごいと思い、これからは違う視点からも見てみようと思います。」 「今困っていることをどうすればよいかを考え、それをつくることはすごいと思いました。」

イベント実施を担当いただいた弘瀬教諭は、「今年度よりSTEAM教育の実践をしており、授業でTechnologyとEngineeringの分野を取り入れることが難しく苦労しています。女子校では技術教育はパソコンを中心とした実践傾向にあり、ものをつくるということを体験させにくい状況にあります。今回のイベントは課題解決型の授業で、生徒のキャリア等を含む認識に変化を与える良いきっかけとなりました。今後、生徒が日常生活において広い視野で様々な気づき・学びがあったら嬉しく思います。」と話されています。

 

エンジニアは創造的で未来を創り出すことができるキャリアですが、国内で工学部に所属する女性の比率は約12%[1]というように課題が見られます。当財団では引き続きエンジニアリング教育支援等の活動を通して、エンジニアの興味喚起を促し、女性エンジニアを含む、次世代のエンジニア増加に少しでも貢献できればと思っています。

End of main content. Skip to top.