先駆者たち

防汚ガラス

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日々の雑務に感じる煩わしさは、時に発明を生み出す原動力となってきました。洗濯機、電子レンジ、掃除機などがその例です。2001年、ガラスメーカーのピルキントンは日常の仕事をさらに楽にする新たな製品を生み出しました。それが防汚ガラス(self-cleaning glass)です。

課題だったのは、ホコリや汚れを取り除けるほど強く、かつ窓越しに見た風景を歪めることのない薄さの被膜を作ることでした。また、製造上の費用対効果も高くなければなりませんでした。

解決策となったのが、ガラスに二酸化チタンの薄い被膜を取り付けるというものです。この被膜には2つの機能があります。1つは「光触媒」作用で、太陽からの紫外線を利用して有機質の汚れを破壊するものです。また、汚れをガラスに付着しにくくする機能も備えており、この作用でガラスは「超親水」の状態になります。

つまり洗車した後のワックスと似た作用で、雨水が触れると雨滴になるのではなく表面上に均一に広がっていくのです。そのため汚れをより効果的に落とすことができ、跡も残りません。