先駆者たち

面ファスナー

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1945年のある日、森の中を歩いていたスイス人エンジニア、ジョルジュ ド メストラルは、ゴボウの種が服に付いていることに気付きました。なぜそうなるのか不思議に思った彼は、顕微鏡で種を観察し、それが無数の小さなフック状の突起に覆われていることを発見しました。これらのフックが上着の生地の目に引っ掛かっていたのです。

発想を一歩進めて、彼は同じ原理で工業的なファスナーを作ることができると考えました。その結果誕生したアイディアが、彼が1951年に特許を出願した面ファスナーです。特許はその4年後に認められました。製品名は、フランス語のビロード(velours)とフックを意味するクロシェット(crochet)に因んで名付けられました。

現在、面ファスナーは衣類をはじめさまざまな用途に利用されており、自動車製造においてはインテリアのルーフライニングに加え、一部の車体パネルの固定にも使われています。