ジェームズ ダイソン アワードを受賞した学生たちによる問題解決策

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世界各地の大学は、デザインエンジニアニングの才能で溢れています。毎年、ジェームズ ダイソン財団は彼らに、ジェームズ ダイソン アワードを通じて支援の手を差し伸べようとしています。ジェームズ ダイソン アワードは18カ国が参加する国際学生デザインコンテストであり、学生たちへの課題は「問題を解決するものをデザインする」というものです。賞金は30,000ポンドです。

2013年度のコンテストへの募集は8月に締め切られ、世界各地から新記録となる650作品の応募がありました。作品は各国の著名なデザイナーによって審査された後、ダイソンのエンジニアで構成されるパネルがそれぞれの性能を検証します。その後、受賞者がジェームズ ダイソンによって選出され、11月に発表されます。

ここでは、大きな話題を呼んだ3つの作品を紹介します。http://www.jamesdysonaward.org/ja/ では、さらに多くの優れたアイディアをご覧いただけます。

ロードレス (Roadless)

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生であるジュニア ングウェニャは、マラウィの人里離れた村で育ちました。マラウィ国民の80%以上は地方に住み、自給自足の農業を営んで暮らしていますが、そのうち66%は道路網から隔絶されています。これは農家の人々にとって、作物を市場に運ぶのが困難だということを意味します。

ロードレスは、さまざまな地形に対応できる車輪システムです。クランク機構を使ってハブを動かすことにより、車輪が変形します。クランクでハブを伸ばせば車輪が収縮して接地性が向上し、短くすれば車輪が広がって車体が高くなります。車軸に取り付け、荷車で荷物を運ぶのに利用できます。

ヌーウェイブ (NuWave)

難聴の人々にとっては、携帯電話の使用で問題が生じることがあります。電話がかかってきても出られなかったり、会話が聞き取れなかったりすることが多いのです。バージニア工科大学のある学生グループがデザインしたヌーウェイブは、こうした問題を解決するものです。何の変哲もない眼鏡には骨導振動子が内蔵されており、生み出された振動が鼓膜まで直接伝わります。そのため使用者は、周囲の雑音に関わりなく明瞭な音声を聞くことができるのです。

ウィーバ (Weeva)

英国で車いすを利用している親世代の数は3万5,000人です。車いすを操作しながら子どもと移動することは難しく、子どもに注意が行き届かないこともあります。こうした悩ましい問題に動機付けられて、ラフバラー・デザインスクールのエミリー グリーンハルが作ったのがウィーバです。取り付け式のチャイルドキャリーで、手押し型の車いすに乗った親が、1人で子どもを安全に運ぶことができます。